在宅ワークのリアル

美術の経歴ゼロの私が、デザインを仕事にできた理由

2026年8月28日|石渡有沙

先に告白すると、私は美術やデザインの教育を受けたことがありません。

美大どころか、デザイン事務所で働いた経験もない。それでもいま、デザインの仕事をして、制作実績を並べられるようになりました。何が起きたのかを正直に書きます。

始まりは、突然渡されたCanvaのリンク

在宅で事務の仕事をしていたとき、「いい感じの画像を作っといて」というざっくりした依頼と一緒に、Canvaのリンクを突然渡されました。

聞いたこともないツール。おそるおそる開いて、触ってみて衝撃でした。テンプレートがあって、フォントも素材も揃っていて、デザインの専門教育がなくても「ちゃんと見えるもの」が作れる。事務作業とは違う、「作る楽しさ」に完全にハマりました。

初めての報酬、18,000円の狂喜乱舞

調子に乗った私は、クラウドソーシングのロゴコンペに応募してみました。

採用の通知が来て、18,000円が手に入ったときは、家で騒ぎました。金額の問題ではなくて、「経歴のない私が作ったものに、お金を払う人がいた」という事実が大きかった。デザインは特別な人だけの仕事じゃないと確信した瞬間です。

そこからはPTAの資料づくりで「こんなにきれいに作れるの?」と言われ、地元のお店のチラシやロゴを手伝うようになり、イベントのデザイン担当を任されるようになり——気づけば「Canvaの人」と呼ばれていました。

経歴より、目の前の1枚

この経験から言えることはひとつです。

デザインの仕事に必要なのは、経歴ではなく目の前の1枚をちゃんと作ることでした。学歴も職歴も聞かれたことがありません。見られるのは作ったものだけ。これは、経歴に自信がない人にとって、ものすごくフェアな世界だと思います。

いまはAIで画像が作れる時代になって、デザインの入り口はさらに広がっています(この話は別記事で)。「私には無理」と思っている方——無理かどうかは、1枚作ってから決めても遅くないですよ。

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